今日はフォルテFC(兵庫)(U-13)さんが鳥取に来られTRMを行いました。
八頭FCはU-13とU-14はそれぞれトレセン参加選手は途中参加、欠席でしたがU-14とU-13でしっかり経験を積む事ができました。
ゆっくりプレーするという意味ではなく、駆け引きできるスピードにボールと自分をコントロールするテクニックの事で極端に言えば『相手をスローダウンさせる(外す)』とも言えます。
午前中の最初の1本目は1年生中心でプレースピードのコントロールはできていましたが、オフの選手の動きもなく相手を外す目的が達成できず上手く行きませんでしたが、2年生も交えながら2本目3本目ではしっかり改善できピッチの中での駆け引きの回数を何倍にも増やす事ができました。
1年生の午前中から参加の選手は今までで一番テクニックが伸びたと感じていますし、2年生もいつもと違うポジションで刺激を与えできる事の数を何個も増やす事ができました。
午後からの1本目はトレセンに参加していた1年生中心にメンバーを組み、それなりにできる想定でしたが結果は全くで待っていても得るものが増える見込みが無いと判断し8分で午前中のメンバーと交代させました。
交代以降はゲームをしっかりとコントロールできるようになりました。
見る人が見れば原因ははっきりとしています。
※ボールを受ける前に何を気にしているか
※ボール保持しながら自分の空間時間を作ろうとしているか
※見ていない選択肢に急いでいないか
サッカーのプレー中の思考の流れは
・気にする
・見る
・気づく
・決断
・実行
を常に高速で回す事。
これは八頭FCが最も大切にしているものであり、将来高いレベルで戦うには必要不可欠な技術です。
指導者も一番見て気づくのに高いレベルが必要な分野でもあります。
このサイクルが途切れる選手はグループワークとの共有が途絶え駆け引きの種類も激減し孤立し狙いをもったプレーも無くなりただただスピードアップしてはミスする(もしくはたまたまある成功にすがる)悪循環に陥ります。
午後1本目の選手に欠けていたのはこれ(特に気にするの部分)で、普段とは違うトレセン環境から帰ってきた時には陥りがちな現象ですが、テクニックレベルがある一定以上になると環境に関わらず安定して高いテクニックが出せるようになります。
一番残念で数分で交代させた原因はプレー中に気付きリズムを変えることが全くできず更に思考が止まり悪循環になってしまった事です。
該当選手にかなり強く厳しめに指摘したのは、今日たまたま悪くなったのではなく、元々持っていた課題が露呈し今シーズン成長できる選手か否かここが分岐点で成長段階としても今必要だと感じたからです。
・足りなかったものに気付いた選手
・それでも自分に矢印を向けれない幼い選手
全員良い方向には進むとは全く思っておらずどの選手がどちらになるかを今後のトレーニングで見ていきます。
少しずつ変えていくものと即座に変えれるもの。
今回の課題はどちらか。
真の原因がテクニックであれば一つずつ、思考であれば即座に。
きっかけは訪れました。
スタッフ 大久保