※非定期的に代表ブログをアップします。
チーム代表 大久保
今回テーマは
〜チームワークとは〜
みんなで全く同じ方向を向いて全く同じ思考で一律で同じ感情を共有し頑張ってますなんて集団の中では有り得なく、もしそんな異常な状態が有るならば一時的な何かか健全ではない集団である事は我々大人は社会で身をもって経験しています。
サッカーに例えれば、チーム内には毎回スタメンの選手、出場機会が後から、または少ない選手、それ以外にも中心的な選手とそうでない選手が様々いる中で、自身の一時的な仮の安定的な立場に調子に乗る選手がいる事も、時には自身が出場していない時にチームの勝利を願えない複雑な感情を持つ選手がいる事も自然で有り、正常な状態です。
行動ではなく心の中の多様性です。
全員が全員自分は報われなくても心の底から前向きに取り組みますなんて状態は社会に於いては洗脳された危険な集団であるとも言えます。
サッカーの保護者に於いても、全ての保護者が同じ方向を向いている訳がなく、我が子の置かれた状況を通してチームを先頭に立って応援する方がいたり、時には批判的な気持ちになる方がいたり、無関心に見えるが達観して常に一歩引いた位置で子供を見守るスタイルの方がいたりする事も正常で有り、自然な事です。
社会では当たり前に理解できる事が、日本の育成年代のスポーツチームにおいては一致団結、画一的なものが素晴らしく、美しく美化されその裏に隠れている押し込められた感情を持つ事が悪とされ健全な、または正常な感性を持つ人間が集団から離れていく状況が生まれています。
同調圧力こそが子供達のいじめの根本にあるとの考え方も有ります。
八頭FCでは強制された保護者会的な役割、保護者の応援シャツ、応援団は作らないと決めていますが、それは多様な感情を持つことが自然であることを理解しているからです。
※保護者会やお揃いシャツがあるチームを批判している訳ではなく、あくまでも八頭FCのリスクマネジメントの一環です。
話は長くなりましたが、チームワークとは。
集合から解散までお揃いのノリや感情で行動することや仲良く群れる事ではなく、完全に同じ感情ではない事を理解し、それぞれが自立(孤立を恐れない強さを持つ事)した上でのレベルの高いコミュニケーションが真のチームワークであり、目指すべき環境です。
上記を理解し受け入れた上で、子供達がサッカーでできる事を日々増やし、伸び代とも言える幼さには徹底的に向き合い、多様な感性を理解した上でトレーニングをレベル高く成立させる事は指導者として、知識、情熱、ノウハウ全てが必要であり難しさも有りますが指導者も自分自身が成長する楽しみでも有ります。
私自身も20代で指導者を始めた頃の過去の幼い自分に出会えるなら伝えてあげたいとさえ思います。
最後にまとめで真のチームワークとは自立(孤立を恐れない強い個人)した高いレベルでのコミュニケーションです。
勘違いせず、真っ直ぐ目指して行きたいですね。