「サッカーを“続けたくなる“環境づくりを」
ヨーロッパに学ぶ長期的な育成とFC.バルツォの取り組み
サッカーの育成というと「上手くなること」「勝つこと」をイメージする方が多いかもしれません。もちろん技術や戦術の習得も大切ですが、
FC.バルツォではそれ以上に
サッカーを好きでい続けること
を大切にしています。
どんなにすごい選手を育てても、その選手がサッカーの楽しさを感じられなくなってしまえば、成長はそこで止まり、その育成は失敗だと思っています。だからこそ、日々の練習でも大事な試合の時であっても「誰でもサッカーを楽しめる環境」をいつも子どもたちに提供しています。
日本サッカー界の現状は・・・
日本では、小学生年代のサッカー人口が最も多く、年齢が上がるにつれて選手数が減少していくという現実があります。実際、JFAの登録データによると、2023年度の小学生(第4種)は約27万人に対し、高校生(第2種)は約15万人と、半数近くが競技から離れていることになります。サッカーを嫌いになって離れた訳ではないと信じたいが、いまだに勝利至上主義から抜け出せない日本のスポーツ界である。果たして。。。
【2023年度のJFA登録選手数(男女含む)】
年代が上がるごとに、
小学生→中学生:▲23%
中学生→高校生:▲26%
高校生→大学以上:▲19%
と段階的に減少しています。
一方で、ヨーロッパのサッカー先進国では、このような急激な減少は見られません。育成年代が上がっても、選手がサッカーを続けていく環境が整っているからです。
ヨーロッパから学ぶべき育成のポイント
ヨーロッパでは、以下のような育成体制が長年かけて構築されてきました。
こうした文化があるからこそ、選手は中学・高校を超えても競技を続けやすく、結果としてトップレベルの選手層が厚くなっていきます。
バルツォの育成環境が目指すもの
子どもたちの成長スピードは一人ひとり違います。早く伸びる子もいれば、ゆっくり力をつけていく子もいます。バルツォのコーチたちは選手の個性を把握し「子どもたちが“サッカーをずっと続けたい”と思える」ように指導しています。
「プロサッカー選手を何人輩出した」とか「全国大会に出場した」という視点だけでなく、「どのくらいサッカーが好きか」とか「サッカーをしてる時にどれくらい笑顔でいるか」とか、そんな心の豊かさで評価していくことが、これからの未来は大事なのではないかと思います。