こんばんは、コーチのコガです
金曜日は
台風10号の影響で
トレーニングが出来るのかわからない状況でしたが
人工芝のグランドが予約出来たので
トレーニングが行えました
人工芝グランドの恩恵を
受けたと思っています
スポルティング品川は
専用のグランドを持っていないことから
使用するグランドサーフェイスは
クレー
人工芝
天然芝といろいろな場所で
意図的に行うようにしています
その一つ目の理由は
怪我をさせないためです
人工芝使用頻度と第五中足骨疲労骨折との関係性についての研究結果が報告されています
これは
順大サッカー部後輩の宮森先生の研究報告です
https://bmjopen.bmj.com/content/9/2/e022864
1854人(12-54歳)のサッカー選手を対象に
第五中足骨疲労骨折(MT-5)とグランドの使用頻度の関連を調査したものです
結果は
MT-5は15〜22歳の受傷率が高く
人工芝使用頻度が80%以上になるとMT-5受傷リスクが約3倍になる
しかし
クレーグランドの使用頻度が増えてもMT-5受傷率は上がらない
つまり
15〜22歳のサッカー選手のライフステージでは、人工芝使用頻度や、カテゴリーによるプレー強度の変化に伴い
第五中足骨疲労骨折の発症リスクが増加する
人工芝のような滑らない地面や、滑らないスパイクの選択は、育成期ではスポーツ外傷・障害リスクが増える可能性が高くなる。
このような研究報告をしています
スポルでは
日頃のトレーニングでは
人工芝だけでプレーしないようにしています
このブログを読んだ
ジュニア年代にお子様のいる方には
人工芝のグランドが多いようであれば
スパイクではなく
トレーニングシューズをお勧めします
二つ目は
クレーのグランドは
イレギュラーバウンドがある中で
ボールコントロールする技術の習得
リカバリーする対応力の習得
上手くいかないことへの気持ちを切り替える力に繋がると思っています
トップレベルでも
人工芝に慣れてしまうことで
天然芝では
上手くプレー出来ない現状があるようです
海外の天然芝は
イレギュラーバウンドは当たり前です
その中で
プレーすることが求められるからです
三つ目は
グランドへの感謝の気持ちを持つこと
使う前よりも綺麗にして返すという気持ちを
グランド整備をすることで持つこと
ラインを引いたり
グランド整備など
無駄な時間、無駄な作業なのかもしれませんが
育成年代では
とても大切な学びの時間だと考えています
スポルでは
全てが整っていることが
良い環境であるとは考えていません
上手くいかないことの経験が
成長に繋がると思いながら
指導・育成・教育を行なっています
土のグランドはとても貴重です