"長期的"に選手を指導する重要性
最近のサッカースクールでは
単発参加という参加方法も増えてきており
ZIONも早い段階で取り入れました。
通常スクールの良い点としては
1年間を通して選手を指導していく中で
細かなポイントを伝えていくことで
プレーのレベルを向上させられると同時に
指導者との信頼関係も育まれます。
"長期的"な指導で選手の成長を見守り
時にはスランプに陥る時期でも
我々コーチ陣がしっかりと選手を支え
良い方向に導くキッカケを与えられることも
選手とコーチの信頼関係があるからこそ
可能になることだと考えています。
トレーニング時間について
ここ数年はフットサル場の
コート料金の値上げに伴い
多くのサッカースクールが
1カテゴリーあたり60分-70分という
練習時間がが主流となってきております。
そんな中、ZIONも時間を短縮して
スクールを開催していくか否かを
考えざるを得ない中で、
代表の僕の考えは一切ブレませんでした。
『選手達にクオリティの高いトレーニングを提供する』
ZIONの通常スクールは
BAMBINO(キッズクラス)を除く
全てのスクールが90分or120分となっています。
経営的に考えれば60分で3コマを行う方が
良いのですが、月会費もリーズナブルに設定し
より多くの選手が参加しやすいように
様々な工夫を行なっておりますが
なぜそこまでして、ZIONが90分or120分という
時間に拘るかというと
選手のプレータイムやトライ&エラーの回数を
沢山経験してほしいという想いが
我々コーチ陣にあるからです。
60分のトレーニングの中でも
テーマを絞って練習をすれば効果的になりますが、通常スクールで目指すべきは
FOOTBALLスキルの
トータルベースを上げることです。
小学生年代こそ毎回の練習で沢山ボールを触る事を
重要視しておりその時間を長くすることで
より多くの経験を獲得することが出来ます。
『ZIONの子達は足元の技術が上手いですね』
この言葉はここ最近ではなく
10年以上前から言われ続けてきました。
それはやはり、徹底した個の技術を高める
トレーニングをしてきたからであり
毎回の練習で必ず取り入れるドリブルや
リフティングなどのボールを"触る"練習の量を
コツコツ積み上げてきた結果だと感じています。
強度とはなんなのか
ここ数年、サッカー少年少女の
保護者がよく口にする
『強度の高いところで』
『あそこ強度高いよ』
『あのスクールは強度が低い』など
自分も小学生に子を持つ親として、
他の保護者の意見は日頃から
とても参考になっています。
そんな"強度"という部分についても
常に考えていました。
保護者が思う"強度が高い"とはなんなのか。
これを細分化していくと
下記の項目が多数だと思います。
•プレッシャーの速さ
•スピードの速さ
•フィジカルの強さ
•判断の速さ
•コーチ達の要求の高さ(厳しさ)
要は保護者(親)はよりハイレベルなところに
自分の子供を入れたいと考えるのが
普通ではあると思いますが
僕が考えている良いサッカースクールは
下記の点が揃っていると考えています。
⚫︎トレーニングの環境面
⚫︎トレーニングの内容•質
⚫︎サッカーに対する取り組む姿勢
⚫︎選手の話を聞く姿勢や眼差し
⚫︎トレーニングの雰囲気
(練習の間に遊んだりグダグダしていないか)
⚫︎指導者の人間力•魅力
⚫︎指導者の現在の取り組み•熱量
ZIONのスクールを見学した保護者の
ほとんどが口を揃えて
【無駄がない練習】と評価頂きます。
選手がトレーニングする上で大切なのは
プレータイムとトライ&エラーの量です。
僕が尊敬する先輩指導者達から
『選手にはDOさせろ!』と教えて頂きました。
要はプレーさせなければ
上手くならないという事です。
それに加えて"強度"という面で見ると
ただただプレッシャーが早い
バチバチやっている
ファールでボールを奪う
何も考えずにボールにアクションしている
そんな選手は少なくないと思います。
自分自身もそのような環境や選手
それを良しとする指導者を沢山見てきましたが
サッカー経験のない保護者の方であれば
それを強度が高いという
誤認をしてしまう気持ちもよくわかります。
初めましての子達が多く参加する
地方でのJAPAN TOURの練習後に
必ず僕は子供達に聞きます。
『普段のスクールやチームの練習と何が違った?』
すると子供達が答えます。
『いつもよりピリッとした雰囲気で練習出来た』
『無駄な時間がなくて集中していた』
『わからない部分を丁寧に教えてもらった』
『めちゃくちゃ強度が戦った』
そんな言葉が毎回選手から上がってきます。
結局は選手が指導者の鏡なので
大人(保護者)はそれを見極める必要があります。
強度という言葉が先行してしまうことを危惧しているのが僕の本音の部分です。
強度の高いという言葉に惑わされず
しっかりとどのようなトレーニングを行い
指導者は何を目指して指導にあたっているか、
そしてそこに通う子供達の取り組む姿勢などを吟味する必要があると考えています。
ZION FOOTBALL CLUB
代表 林洋平