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■「褒めてるのに響かない」と相談
2025-06-06 03:00:00
Vigor品川

※「なでしこ」になった女子の話!
~高学年に届く“コーチングとしての褒め方”~

「褒めてるつもりなんだけど、なかなかやる気に火がつかないんですよね」
そんな相談を、指導者仲間からよく耳にします。

でも、最近は親御さんも含め、上手く褒める事が出来ないみたいで…。
勉強も同じで、何をどのように褒めれば良いのか!?


「ナイス!」「いいよ、その動き!」と声はかけている場面を見ます。
※でも、練習でも試合でも褒める言葉がでるのは、ほんの一瞬なのですよね!

なので、子どもたちはどこか他人事のように感じているのでは無いのかな~と。
特に高学年になると、その傾向は顕著になります。


小学生低学年までは、テンションの高い声かけ
「やった~~!」とかすごい笑顔で素直に反応してくれることが多いのですが、高学年になると、単なる“応援”では物足りなくなってくるのでしょう。

彼らは「自分のどこが良かったのか」を知りたがっているし、認められることで次の行動へつなげたい年頃なのだと思います。



 

昔、ジュニアユースを指導していた時、男子サッカー部の中に、唯一女子が一人いたのですが、めちゃ上手い子でした。
※この子の一つ下の女子が「なでしこ」になりましたが、この二人の女子はスキルも含め、頭も抜群でした!(笑)

これらの意識の有無が、男子と大きな差となったのでしょう。

この女子は、練習の途中、最後に
「コーチ! 今のPlay、どうでしたか?」と聞いてきます。

大部分は修正指示が多いのですが、自分の場合は、まず認めて褒めてあげてから、修正内容を伝えていました。

コーチングの視点で考えると、褒めるとは「行動のフィードバック」であり、「再現可能な成功体験」を言語化してあげること。

と考えることができます。

例えば「ナイスシュート!」よりも、「浮き球をワントラップして、相手のタイミングずらしたのが上手かったよ」と伝えると、子どもは「それがよかったのか」と自分の中で気づき、納得し、そして次もやろうという意欲につながります。

実は褒めることとコーチングは同じベクトルにあります。

ただし重要なのは、漠然とした励ましではなく、“観察に基づいた具体的な評価”でなければなりません。
これは選手への信頼と期待の証にもなります。

高学年~ジュニアユースの選手たちは、成長の階段を自力で登ろうとしている時期です。
だからこそ、私たち指導者は「修正」ばかり言うのでは無く、“褒める”を「導く」ツールとして使っていくと、子供の成長は促すことができるのではと思っています。
 

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