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３月１５日（金曜日）夕方グラウンドで練習していると、一人のＯＢがやってきました。第一声は「合格しました！！」

そう、今日は高校入試の発表日でした。

小学校時代には小柄な体で、他の選手からはね飛ばされながらボールを追いかけていた子も、ぐっと背が伸びています。そして今日は一段と大きく見えましたね。なんせ南区の名門校に合格したのですから、たいしたものです。思い起こせば、普段は自信が持てなくてたよりない感じでしたが、スイッチが入ると別人のように鋭いプレーをする子でした。そして夏休みの水俣合宿では「もうだめー」とへろへろになっていた時に、「頑張れ－、やれば出来るぞ！」と声をかけると、俄然スイッチを入れて走っていた時のことを思い出しました。入試に向けても、スイッチを入れて頑張ったようですね。この子のほかにも、内定が出て合格しましたと報告に来てくれた子がいます。今度の日曜日には、みんなで食事会をしようと約束していたところです。

小学生の時に、一緒に泣き笑って過ごした子達とこんなに時間が立ってからも話が出来るのは、本当に幸せなことです。

当時の私は、「ボランティアで一銭にもならないのによくやるね」と声をかけられても「子どもを育てるのにいい加減にはできんやろう」と言葉を返していたものです。まだ若くて血気盛んでガンガン指導していた頃の子でした。しかし、最近は、「時代が変わったな－」となんとなく心に霞がかかったような日を過ごしていたところでしたが、ＯＢの子と話が出来て救われました。そして今日も、小学生低学年の子たちが夢中でボールを蹴っています。いつかはこの子達も、ぐっと成長してグラウンドに来てくれるのかなと思うと心が温かくなるようでした。