選手日記 小平渓太
2024-05-19 20:06:25
福岡大学サッカー部
走って歩いてサボってまた歩く。 終わりというものは突然やってくるもので、例に漏れず僕もサッカー”選手“のキャリアの終わりは突然現れた。 正直あまり覚えていない。 微かな記憶を頼りに振り返る。 2023年11月7日。 平日のフットボールセンター。 いつもとは違う時間と場所ではありながら、いつもと変わらないピッチの上で、いつも通りにボールを追いかけ、相手からボールを奪いに行く。 きっと周りから見たらいつもと変わらない当たり前の光景だったが、あの瞬間の僕の頭の中は2年前の記憶がフラッシュバックし、音が鳴らないのに激痛が走る感覚は、今まで忘れていたあの日を思い出すにはもう十分だった。 そして、全てを悟った。もうプレーはできないと。 考えてみ…