テゲバジャーロ宮崎ファミリーの皆様、いつも温かい応援をいただき、まことにありがとうございます。会長の石原です。
Jリーグ入会2年目となる2022年、元日本代表FWの工藤壮人さんがオーストラリアからテゲバジャーロ宮崎に加入し、開幕戦から9月下旬の第26節まで、闘志あふれるプレーで多くの人々を魅了しました。宮崎ファミリーはもちろん、国内外のサッカーファンから愛されていた工藤さんが、2022年10月21日にご病気で急逝されてから、明日で2年を迎えます。
工藤さんは、柏レイソルでの長年のご活躍をはじめ、海外でのプレーやサンフレッチェ広島、レノファ山口FCを経て当クラブに加入されました。数々のゴールを積み上げた偉大なプレーヤーであると同時に、家族思いで、後輩の面倒見の良いナイスガイでした。
私が会長に就任後、工藤さんのご家族と何度もお会いし、クラブとして彼の想いを受け継ぐべきことについて話し合いを重ねてきました。ご家族からは、これからのサッカー選手が同じような事態にならないように、日本サッカー協会やJリーグが推進する脳しんとう対策の一環として、「頭部固定具付き担架」の普及を進めてほしいとのご要望をいただきました。当クラブでは、その想いを受け、まずはトップチームやアカデミーの頭部固定具付き担架の配備を実施いたしました。
ご家族は今後、工藤さんのご命日に行うメモリアルイベントを「頭部固定具付き担架」の普及活動へと発展させ、工藤さんの想いをつないでいきたいと考えていらっしゃいます。私たちも、彼が最後に在籍されたクラブの使命として、宮崎ファミリーの皆様とともに、まずは宮崎ホームタウンと連携市町の子どもたちへの「頭部固定具付き担架」の配備に取り組んでまいります。