引き分けの価値

2024/04/14 13:48
LINK.IWANUMA JSC (リンク岩沼JSC)

｢あのさー監督。引き分けだったら順位つかないし意味ないじゃん。面白くない！｣

塩釜FCさんにお声がけ頂き、U9サッカーフェスに参加しました。5チームずつのグループにそれぞれAとBと2つチームを作り参加しました。最後はグループ5位同士、LINK．A対LINK．Bで順位決定戦。指導者で均等になるよう考え、結果は3対3の引き分け。私目線から見れば、してやったりのところへの、Aくんからの先の言葉。

驚いた。

よく考えればそういう感覚も確かに間違いない。Aくんは比較的負けず嫌いで、普段の練習でも負けちゃうと悔しいし、機嫌が悪くなる。選手それぞれの色だから、私は受け入れて、接してきました。

LINKは勝ち負けに拘らず、まずはサッカーを楽しむことを前提に活動を進めています。ですから、勝ち負けの部分で折り合いが合わず、残念ながら退団した選手もいます。

でも勝ち負けじゃなかったんだと、気付かされた。

サッカーを続けていると、楽しさの中には｢勝利｣も含まれているのは、当然です。相手とのマッチアップを制する(勝つ)ことで、味方のチャンスも繋がります。この1年で、そこは理解してきました。

ただ、引き分けのことは両方にとってプラスとしか考えていなかったです。

Aくんのように

引き分けをマイナスと捉えるならば。

サッカーに｢勝ち｣｢負け｣｢引き分け｣の3つしかないならば。

Aくんはサッカーをしていて66パーセントは満足しないんだなあ。それは大変だ。引き分けの価値を高めよう。そう思ったわけです。

どんな切り口で伝えていけばいいか、まだ分かりませんが、この辺に｢生涯かけてサッカーと楽しく関わっていこう｣と選手が思えるヒントがあるんじゃないかと思います。Aくんありがとう。

結果は10チーム中、9位と10位。でも、年長さんまでピッチに立ったり、初めて対外試合をした選手がキーパーでビッグセーブを何度もしたり、強いチームに女子中心に最後まで渡り合ったり、光るプレーがたくさんありました????保護者の皆さんに、選手が一生懸命サッカーしてるところも見てもらえました。参加して良かったです。対戦頂いたチームのみなさんも、ありがとうございました????

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