今年の夏は特に気温が高い日が多く、続いています…
涼しくした部屋の中にいる時でも外の暑さが伝わるほど。
35℃を超える猛暑日も聞き飽きましたね
「40℃に迫る勢い」とニュースで見る日は
きっとグランドでは軽く40℃を超えている気がします
暑さがまだ予想される9月10月。
保護者様向けアンケートでも
暑くて補食がすすまない様子…とお悩みの保護者さまからの意見がありました
夏の補食ってどうしてる?
暑い時、さらにサッカーのハードワークも加わって
休憩に入る時には、身体は熱を持っています
こんな夏の時期の補食として注目されているのが
アイススラリー
スポーツドリンクのような成分なので栄養補給ができ
シャーベット状になっているため深部体温が下がりやすく
熱中症対策としても
ほてりを落ち着かせて食欲を出すためにも
クーラーボックス内では、保冷材の役割もしてくれます
補食はなにを?
運動の合間や後の補食に使用されやすいものは
おにぎり パン バナナ みかん カステラ だんご 100%ジュース
牛乳 チーズ エネルギーゼリー プロテインバー スポーツドリンク
などがあげられます
何を取り入れるかの判断基準は
「選手自身が食べやすいもの」
で選択してかまいません
練習時に試して、大事な大会時に補食に使うものを見つけておきましょう
暑さでの食品管理も気になりますね
必ずしも作ったものがおいしく食べられて衛生上安全とは言いきれませんので
この時期は割り切って、購入したものにするのもひとつです
ゼリーばかりになってるけど大丈夫?
暑い日の練習では選手の身体も熱を持って食欲が減退することがあるので
選手が摂取しやすいものを選択してあげましょう
3食はしっかり噛んで食べる「6:4の基本的な食事」が必要ですが
運動中は、消化吸収など内臓に使うエネルギーが制限されるため
吸収のいいゼリー飲料は、補食として有効です
多少凍った状態で摂取すれば、深部体温を下げることができ熱中症対策にもなります
ゼリー以外にも
牛乳 乳酸菌飲料 プリン ヨーグルト 果物・果物の缶詰 そうめんなど麺類
このあたりが、熱がこもる時でも食べやすいでしょうか
涼しくなってきて、補食も噛んで食べるものが選べそうになった頃
おにぎりやパンなど、無理ない範囲で取り入れていきましょう
補食ってどのくらい摂ったらいいの?
栄養補給源のメインは「3回の食事」です
補食はあくまでも次の食事・補食までのつなぎになるので
一度にたくさん食べる必要はありません
糖質摂取のガイドラインでは
1時間ごとに体重あたり 1.0~1.2g/体重kg
と示されています
これは例えば、40kgの選手の場合
40~48g/1時間ごと
ということなので
120gのおにぎり 1こ
100%ジュース 2パック
100gのあんぱん 1つ
カステラ 2切れ
エネルギーゼリー 1つ
上記どれか1つを、次の試合までの間で1時間経過するごとに摂取できれば
急速リカバリーとして充分ということです
飲むもの・食べるものを半分ずつ上手に組み合わせてもいいですね
保護者のみなさま
いつも選手たちの食事のサポート、ありがとうございます
グランドでは本当に暑い中、練習を頑張っています
動かなくても外にいるだけで辛い夏です。選手たちが補食を残したり、こればかり食べる、があったりしても仕方がない状況と言えます
ただ、ご自宅では食事をしっかり食べてもらいたいので
涼しい部屋を準備してあげたり、帰宅後はまずシャワーを浴びるように促したりして
身体の熱を落ち着かせてあげてください
まだまだ暑さが続くようです。ご家族のみなさまも、どうかご自愛くださいませ
日本スポーツ協会公認スポーツ栄養士 森映子