7月の保護者様向けアンケートで
ジュニアプロテインは必要…?とお悩みの意見がありました
ドラッグストアでも数種類販売されていて
こどもが気軽に飲めそうでありながら
魅力的な効能が書かれているジュニアプロテイン
その効果を得たい気持ちになりますね
「プロテイン」=「たんぱく質」の働き
プロテイン。すなわちたんぱく質は
ヒトの身体において、主に、筋肉や血液、骨の材料として使われています
筋肉が大きくなれば、パワーやスピードが増します
血液を産生できれば、酸素や栄養素を身体に効率よく運べます
骨が伸びれば、背が伸びますし
骨量が増せば、四肢は強化され骨折の予防になります
また、糖質が不足した飢餓状態時にはエネルギーとして使うこともできます
食事の不足を補うのが補助食品の目的
食事では不足しそうな栄養素を簡便に摂れるのがサプリメントのいいところ。
粉を溶かしたものや錠剤を飲むだけなので
効果を簡単に得られて楽だ!と、使用しやすい補助食品です
しかしながら
他の飲み物と同じような感覚でプロテインを常飲していると
たんぱく質の過剰摂取になりやすいので注意が必要です
牛乳100ml 3.3g
豆乳100ml 3.2g
プロテイン1杯 20g前後 ←※商品によります
たんぱく質は身体で使える量・ためておける量が決まっているので
しっかりと食トレを積み重ねて十分に食べている環境下では
お金をかけて必要以上にたんぱく質を摂取しても材料として使いきれず
余った分は体脂肪に変換して蓄えられています
食事が思うように摂れなかった時や
強化合宿などで食事が偏る時など有効なタイミングがあるかもですが
プロテインの飲用が
筋肉や骨、血液ではなく、体脂肪を増やしているかもしれません
たんぱく質の過剰摂取のリスクは?
飲むだけで簡単に過剰摂取になる恐れがあるプロテイン飲料
多く摂り続ければ、まだ未熟なお子さんの、腎臓や肝臓を酷使してしまいます
また、内臓の疲労は肉体的な疲労に直結するので
だるさや倦怠感を感じ、サッカーのパフォーマンス低下にもつながります
なお、現在サッカー日本代表では
日本サッカー協会医学委員会の
栄養補助食品(サプリメント)の摂取についての方針
に則って代表活動を行っており
代表活動中のサプリメントの提供は一切行われていません
その理由は、サプリメントに頼らず食品から栄養素を摂ってほしいからです
また目的は、ドーピングコントロールのため、大切なリカバリーのため、とされています
サプリメントに頼らない身体つくり
3食+補食
これがしっかり摂れること。
この習慣が、無理なく当たり前になるように
小さいうちから身につけておくことが大事です!
保護者のみなさま
やっと涼しく感じられる時間が出てきましたね
選手たちもグランドにおいて過ごしやすい時期になったことを実感していることと思います
暑さからの食欲減退が少し解消され、食事や補食も食べやすくなってエネルギーや材料をしっかり摂れる秋・冬です
9月のプリントでブラッシュアップを啓発した食事の量にもチャレンジしてみましょう
日本スポーツ協会公認スポーツ栄養士 森映子