10月になり、暑かった夏から少しずつ秋に移るのを感じますね
この夏の始まり頃「暑くて食べられない」のご意見は
保護者様向けアンケートでも何人かの方から聞かれました
お子さんの成長のためにも
サッカーで使うスタミナのためにも
暑い中での練習の疲れを取るためにも
親としては十分な栄養を摂ってほしい気持ちが大きいだけに
作る側も、この暑さには気を揉みましたね…
やっと涼しなって食欲も湧きやすい環境となり
身体を一回り大きくできる冬季に突入です!
基本の3食・糖質をしっかり!
身体つくりの主成分は「たんぱく質」
ですが、
運動のエネルギーとして「糖質」が使い切られると
筋肉や骨などの体たんぱくを分解してエネルギーにかわります
糖質と同じくエネルギー源として蓄えられている体脂肪・いわゆる「脂質」が
糖質に替わってたくさん使われるといいのに~、と思うのですが
脂質はエネルギーとして使えるまでに時間がかかるのと
糖質がないと脂質をエネルギーとして使うことができない仕組みであること
また、ゆる-い運動で多く使われるのが特徴で
心拍数が上がるような強度の高い運動ではあまり使うことができません
すなわち
糖質が不足すると筋肉や骨を壊してエネルギーをつくる
ことになり、身体は弱り、痩せていきます
筋肉・骨・腱・じん帯・臓器など、身体の成長や新陳代謝を促すためにも
糖質摂取は不可欠です
特に、強度の高い練習を重ねているレバンテのみんなは
一般的な成長や代謝に加えて
サッカーをする分だけ、余分にエネルギーが必要になる上に
筋肉など各組織が傷つき
感情をつかさどるホルモンも多く消耗するため
修復・回復するのに、プラスしてエネルギーや材料が必要になります
毎食・できれば「ごはん食」にしましょう
ゆっくり燃焼するのでスタミナが持続しやすい
たんぱく質を含んでいる
脂質が少ないので、おかずが何でも栄養バランスが崩れにくい
粒食は自然に噛む回数が増え、胃腸の働きを助ける
添加物が入らず、健胃食材
など利点がたくさんあります
補食を食べすぎない
栄養摂取の基本は 3回の食事 です
まだ胃が小さい若年の選手たちは
スポーツドリンクをジュースのように飲みすぎたり
補食のパンやフルーツでおなかを満たしたり
お菓子のようにプロテインバーやゼリーを食べたりすると
帰ってからの食事量が少なくなってしまい
結果的に栄養が偏った状態で1日を終えてしまいます
補食はその時に必要な何かに偏った栄養補給源です
「主軸は3回の食事」であることを見失わないようにしましょう
質の高いたんぱく質を取り入れる
まだそんなに量が食べられない選手は
質に工夫をするのも手です
サッカーのエネルギー源のために多く食べる「ごはん」は
たんぱく質も含んでいる食材です
しかし、たんぱく質食品として見たときには65点しかなく
残りの35点は身体つくりに使えないので、もったいない状態。
そこで!
ごはんの持つたんぱく質を十分に生かすため
「大豆」
を一緒に摂るように心がけましょう
大豆製品
煮豆 納豆 豆腐 豆乳 枝豆 あげ みそ など
毎食!緑黄色野菜1品以上+果物
色の濃い野菜(緑黄色野菜)は栄養密度が高いので
淡色野菜の中に、少なくとも1食に1品は取り入れましょう
みそ汁に使用することで
水に溶けやすい栄養素も身体に取り入れることができます
また、果物には
野菜では摂りきれない栄養素があり
疲労の回復や、粘膜の強化で感染症の予防、ストレス軽減
などの効果があるので
食事の終わりに(同じ消化時間内に)取り入れるようにしましょう
保護者のみなさま
今年の夏の暑さは本当に厳しかったですね
グランドにいなくても暑い。。と感じる、長い夏でした
選手たちはそんな環境の中で練習を重ねて日々成長してくれています
疲れも感じているはずですし
親が知りえないストレスもあると思います
おうちではいろいろと問いかけていただき、お話を聞いていただいて
不安解消や励ましの温かい言葉をかけてあげてくださいね
日本スポーツ協会公認スポーツ栄養士 森映子