みんなの速報

インフォメーション

少年サッカー応援団企業



チームブログ情報

失敗を恐れない!挑戦を日常に。Vol-3
2025-07-11 13:12:50
ファンタジスタ栃木

 「失敗を恐れない!挑戦を日常に」


Fantasista栃木U-15
山崎 亜輝緒監督インタビュー
(全3回 Vol-3)


「挑戦を応援する心が育つ」


Q ファンタジスタの子どもたちを自慢してください!


A 山崎
やっぱり“挑戦することに対する応援”が自然とできるようになってきてる、ってところは自慢できると思いますね。


今、U-15リーグっていう大会に出ているんですけど、うちは3年生が中心のリーグに、1年生から出場させてるんですよ。


で、1年生がボール持ってドリブルで仕掛けようとすると、普通だったら上級生が『出せ!』って言いがちじゃないですか。でもうちの3年生は『行け!』『行け行け行け、自分でいけ!』って声をかけるんです。すごいなと思いますね。


取られても『自分で取り返せ!』って言うんですよ。見てて、ほんとに感心します。もちろん、自分たちもプレーしますけど、“ここはこの子が行くべきだ”って思ったらちゃんと任せるんです。任せたうえで、責任も背負わせる。これ、最近の試合でもあって、ビデオにも残ってると思います。


最近、そういう場面が見えるようになってきましたね。僕も素晴らしいなと思ってます。


普段から1年生から3年生まで一緒に練習してるので、そういう関係性ができているのかもしれません。



Q 学年をミックスして練習しているのですね。


A 山崎
そうです。学年関係なく一緒にやってます。だから例えば、サッカー経験がまったくない子が入ってきても、自然とその中で育っていくんですよ。


この前も、急に埼玉から引っ越してきた子がいて、中学にサッカー部がないことが分かったって、4月頭くらいに連絡が来たんです。まったくの初心者。でも今、ちゃんとやってますよ。


その子、けっこうおしゃべりもできる子だったんで、先輩たちもちゃんと話を聞くし、同級生も関わってくれるし、みんなで自然と受け入れてますね。そういう空気がうちにはあると思います。


Q 初心者で入ってきた子も、すぐにチームに溶け込めるんですね。


A 山崎
そうですね。その子、たしか野球経験があったんです。で、ある時ミニゲームの時に『おい、ちょっとキーパーできんじゃね?』って冗談交じりに言ったら、意外とできて。そしたら3年生たちが『すごいじゃん!』って褒めてくれて、最近はキーパーとしても頑張ってますよ。


うちではキーパー“だけ”って子はいないんです。基本的にはフィールドもキーパーも両方やらせてます。今どきのキーパーは足元の技術も必要ですしね。

 だから、例えば公式戦ではキーパーをやったら、そのあとのフレンドリーマッチではフィールドをやらせる。そういう風にしてます。


ディフェンスだけとか、フォワードだけっていう固定の起用はなるべく避けてます。


もちろん、リーダー的な子がいたらそっちに任せることもありますけど、基本は僕が決めてます。『最近この子、ここやってないな』と思ったら、意図的に別のポジションをやらせてみたり。


ただ、ゲームが壊れないようには調整してますよ。例えば主力の子はここに置いておこうとか、あとは……まあ、自分も出てます(笑)


 
Q 山崎監督も現役選手ですもんね。


A 山崎
はい。自分も楽しみにしてます(笑)。

現役といえば現役なんですけど、なかなか時間もなくて。


プロフィールで見たっていうマスターズリーグ、あれも出られてないんですよ。


まあ、中学生と一緒にやるくらいがちょうどいいですね。


今は1年生が多いので、上級生とやると格の違いで押されちゃうこともあって。

僕がチームに入って、バランスを取ってます。


 
Q 最後に小学生とその保護者に向けてのメッセージをお願いします。


A 山崎
栃木県では、技術的なことをじっくり取り組むスタイルのチームって、実はあまり多くはないんです。


だからこそ、技術にこだわりたい子や、自分でやりたいことに挑戦したい子には、ぜひ来てほしいと思っています。


それに、最初から『うちの子には無理じゃないか』なんて決めつけないでほしいんです。親御さんの目から見て難しそうに見えることでも、実際にやってみたらすごく伸びる、なんてことも本当にたくさんあります。


うちは初心者の子も大歓迎ですし、経験や今の力で可能性を狭める必要はまったくありません。


体験に来て、雰囲気を見て、自分の目で感じてもらえると嬉しいです。


10代前半なんて、まだまだこれからです。可能性はいくらでもありますよ。


 
編集後記


「失敗しろ」と言い切る指導者は、そう多くはありません。


しかし山崎監督の言葉からは、その失敗を経験と捉え、次に活かす文化を築いていることがよく伝わってきました。


学年や経験を超えて活動を共にすることも印象的です。


挑戦すること、成長のタイミングを逃さずに“伸ばすチャンス”を与えること。子どもたちの可能性を信じる大人がいる場所は、本当に力強いと感じました。


これからもFantasista栃木U-15が、挑戦を応援できる心を育む場であってほしいと思います。


<寄稿者>

JUNIOR SOCCER NEWS
統括編集長/事業戦略部 水下 真紀


















参加型コンテンツ
PAGETOP