「失敗を恐れない!挑戦を日常に」
Fantasista栃木U-15
山崎 亜輝緒監督インタビュー
(全3回 Vol-2)
「成長のタイミング」
Q 山崎監督の根底にあるのは、子どもたちに挑戦させてあげよう、乗り越えさせてあげよう、経験させてあげようという思いですね。それは、どこから生まれたんですか?
A 山崎
どうしてでしょうね(笑)
まあ、自分でやらないといけないっていうのが根本にあるのかなと思います。
それと、自分の周りでも、若い頃サッカーが上手だったけど、その後の人生がうまくいかなかったという例を見てきたんです。
だから、子どもたちにはそうなってほしくないというのがあって。
結局、人生って自分でなんとかしないといけない場面が必ずくるんですよ。
親もずっとはそばにいてあげられない。だからこそ、自分の力で乗り越える経験を今のうちにしてほしいんです。
でも、経験だけでよいのか、勝負にこだわらなくてよいのか、といわれるとちょっと違う。
僕自身もサッカー経験の中で県大会優勝や、全国大会優勝などを味わってきました。
だから、勝負に対してはすごくこだわっています。
試合のモチベーションの持っていき方とか、時間の使い方とか、そういう部分には結構細かく気を遣っていますね。
ただ、それを一方的に指示するのではなくて、“こういう時はこうした方がいいよ”と伝えるようにしています。
勝負どころでは、きっちり勝負する。そこは子どもたちにも伝えています。
「伸ばすチャンスをつくる」
Q 山崎監督は学習塾の塾長でもあります。 勉強も見て、サッカーも見てという関わり方の中で、子どもたちとの3年間ってものすごく濃い時間になっているのではないでしょうか?
A 山崎
そうですね。今はもうそれが自分の生きがいになってます。もともとは学習塾だけをやってたんですけど、塾って合格したら『はい、さようなら』で終わってしまう。でもサッカーを一緒にやるようになってからは、卒業後の進路も見えるし、成長もより深く見届けられるようになったんです。
サッカーの時と勉強している時、遊んでいる時、それぞれの顔がまったく違うんですよ。サッカーでは勝てないけど、勉強なら強い、逆にサッカーのパスは得意だけど勉強は苦手とか。そうやって“絶対的な序列”をつくらないようにしています。そうすると自然とそれぞれの得意を認め合う空気ができるし、評価の仕方もひとつじゃなくなる。それがすごく面白いですね。
レギュラーの子が絶対って空気にもならない。勉強ではこっちの子を頼ってみようって場面がつくれる。そういうバランスがあるから、みんなの可能性が広がっていくように感じています。
勉強を見てる時に、“あ、ちょっと成長したな”って感じる瞬間って、結構あるんですよ。
たとえば、最初は何を言っても『うん』しか返ってこなかった子が、『はい』って一言返せるようになる。そんな小さな変化ですけど、それがサッカーでも表れてきたりするんですよね。
Q そういう変化に気づいた時、子どもにどんな風に伝えるのですか?
A 山崎
直接は言わないです。
その代わり、サッカーの練習の中で、その子の変化がより活きるように工夫します。うちは、ミニゲームやパスゲームのチーム分けも全部僕が組んでるんですよ。「選手が勝手に組み分けする」は一切ない。
たとえば、いつもリーダーシップをとってる子をあえて別チームに置いて、そのポジションに成長してきた子を入れてみる。すると、その子が初めて声を出すきっかけになるかもしれない。そういうチャンスを随所で与えたいんです。
そんなふうに、成長のタイミングを見て、伸ばすチャンスをつくってあげるようにしています。
褒めるよりも、次の経験にどうつなげてあげるか。それが一番大事かなと思っています。
〈Vol-3へ続く〉
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