2024/01/04
新年のご挨拶
リフティングの新記録を出そうと一生懸命頑張っていた4年生。
うれしいことに9名が最高回数を更新してくれました。
そして、これはある少年の物語。
2人組で一人がリフティング、相方が記録係。
見るからにリフティングが続いていそうな様子だったため、記録係に聞いてみた。
「今何回?」
すると、
「今90回です」
彼の最高記録は32回。3倍もの回数アップ、素晴らしい成果だ!!
彼が100回という大台に乗る記念すべき瞬間もすぐそこだ!!
その瞬間に立ち会うべく僕も静かに彼の姿を見守る。
91、92、93、94、95。順調だ。あと少しだ。ここで彼の心の声が聞こえた。
「よし!!僕も100回達成だ!!自慢できるぞ!!ほめてもらえるぞ!!」
この一瞬の雑念が命取りになったのだろう。
96回目のタッチと共に彼のリズムが乱れ始める????
そう、彼がこの時しなければならないことは100回を達成した自分の妄想ではなく
目の前の1回に集中することだったのだ。
それでも彼は粘る!! 97回。
まだまだ粘る。納豆のように粘る!! 何とか98回。
そして最後の力を振り絞り99回目のタッチへ必死に足を伸ばす。
あと少し、ほんの少しだった。
スローモーションになった、時が止まったような気がしたというのはまさにこのことだろう。
「まだまだ修行が足りん!!」というメッセージと「さよなら」という一言を添えて
無情にもボールはゆっくりと彼の足と心から離れていったのだった・・・・・
和歌山の悲劇
100回という記録はお預けとなってしまった彼の姿から、
最後まで目の前の一瞬に集中することの大切さを学んだのでした。
しかし、3倍もの回数アップは立派です。
君の伸び率が一番大きかったですよユウリ君。
また頑張ろうな!!