2024/01/04
新年のご挨拶
はい、ブログ書きまーす。
今回は僕の想いを綴ろうと思います。
今日3/20(水)に高円宮杯JFA U-18リーグの開幕戦がありました。
クラブとしては初参戦です。
2018年にC.F.Encantoという名前でクラブを立ち上げた際に、「クラブビジョン」という欄に「2024年4月:U-18リーグ参戦」と書きました。
その前に「2020年4月:Jrユース設立」も書きました。
なかなかギリギリの中ですが、2018年4月に決めたことが今現実となっています。
これも全て、続けてきた自分と選手達、保護者の方々、仲間のクラブの方々のお陰です。
最初は6人からスタートしたので、多くの人が「そんなの無理じゃない?」と思っていたかと思います。
当時ユナイテッド平野だった頃の達也くんや、エストラージャだった頃の徳さん、デソーニョの瀬戸さんには本当にお世話になりっぱなしだった。
毎週毎週、高学年の3人を一緒に混ぜてもらって試合に連れて行ったり、徳さんには公式戦にも出させてもらった。
北九州や前橋市長杯なんていう全国大会レベルの大会にも連れて行ってもらった。
もう感謝でしかなかった。
そして今日U-18リーグ開幕戦を迎えて、惜しい試合で敗戦だったのですが、ものすごく感慨深い感情になりました。
今まで沢山の選手とご縁をいただき、指導させていただいた。
その中でも離れていった選手も沢山いる。
シンプルに合わないと思って離れた選手もいるし、親の意向で離れた選手もいた。
まぁ、それも運命なので良いも悪いもないんだけど。
ずっと一緒について来てくれた龍空と黎人も離れていき、クラブの初期を知っているのは優成と秀太、大和、そしてばんりだけになったんだけど、まだ4人もいる。
もうこの4人に対してはなんとも言い表せない想いがある。
その中の1人、優成という現在高校1年生の選手がいる。
最初に出会った時は小学2〜3年生だった頃で、前チームのスクールに来てくれていて、その当時はガッチガチのロボットみたいな選手だった。笑
心と体は連動しているので、心もガッチガチ。笑
そんな優成が5〜6年生の頃にずっと入りたかったトレセンに受かったのにも関わらず、当時6人だったエンカントに移籍して来た。
トレセンよりここでやりたいとか言って。
うそーん。
って思ったのを覚えている。笑
それから頑固な優成と上手くいくことも上手くいかないことも共に経験して、「うーん、教えにくいなー」と思ったり「頼りになるなー」と思ったり、氣まずくなったりと本当に色んなことを体験させてもらった。
2年前にはスペイン????????のレガネスに連れていき、当時U-14のカテゴリーだった彼がU-16のカテゴリーに入れてもらった時にいつも通り普通にプレーし高い評価を得た。
氣付いたらどんどんボールが集まってきていたのを覚えている。
もう長ーい付き合いだが、彼は本当に手を抜かない。
そしてむちゃくちゃサッカーを観る。
「昨日の試合見た?」って毎週聞かれる。笑
そんな彼は今日の試合もほぼノーミスでピンチを防ぎ、チャンスを作り、味方を鼓舞し続けた。
何年か前は文句を言いまくって拗ねて自爆…
そんなことをよくしていたので、とてもとても成長を感じた。
以前、練習中に反抗的な態度をした時に彼に本音を伝えてみた。
「俺は優成のことは期待してない。全力で信頼してる。期待とかそんな薄っぺらい思いじゃないよ」と。
今ではチームのことでよく話す関係にまでなっていて、「メンバーとシステムどうしよかー」とか「最近あいつ良いなー」ってことも優成によく話すし、相談する。
亮祐にも相談するけど大体同じ意見なのがすごい。笑
彼には可能性を感じるし、センスを感じる。
彼が本氣で望むなら恐らくプロサッカー選手になると思う。
もちろん今いる選手達にも同じ様なことが言えるんだけどね。
日本一明るい不登校のGK俠士郎も今日は当たりまくっていて、何本も決定機を防いでくれた。
初めて会った時は黒マスクに綿100%のチノパン、スニーカーで体験に来た人とは思えない。笑
ボールも持ってきてなかったし。笑
優成だけじゃなくて亘汰や亮祐、立真もJrユース1期生からクラブを支えてくれている。
彼らには感謝の氣持ちでいっぱいだし、より良くなってほしいなーって思いながら厳しいことも伝えている。
僕の持論で「自分にとっての当たり前が個性である」というものがある。
「当たり前=在りのまま」
この在りのままを誰かの一役に立てる。
そういう人になってほしいなと思って指導している。
主に僕が教えてる13歳〜17歳の選手達は個性が様々。
偏差値が高い高校に行ってる選手から、通信制の高校に行く選手、ヤンキーみたいな選手もいるし、不登校の選手もいる。
5教科10点以下の選手もいるし、めちゃくちゃ嘘つきもいるし、ビビリもいる。
どうせ俺なんて…とか思っている選手もいる。笑
そんな様々な選手達が同じユニフォームを着て戦う姿は、勝ったとか負けたとか関係なく僕は大好きなんですよね〜。
Jrにはこれまた変わった選手も沢山いるし、「サッカー選手になれなかったらだんじりする」っていう素晴らしい夢を持っている選手もいる。笑
人の為に動くのが大好きな選手もいれば、自分のことしか考えれない選手もいる。
2年間の砂遊びを経て、今はずっと木の棒を持っている選手もいる。笑
そんな彼はもはやチームの顔の様な選手なんだから、本当にわからないものだなーって思う。
そんな木の棒を持っている選手に憧れる後輩も出てきている。笑
一番最初に「ヤンキーからメルヘンな奴もいて、色んな個性がお互い認め合って、好き勝手してるけどチームとして纏まっている集団を目指します」って言った通りになってるよなーって今日改めて思った。
色んなクラブの考え方や価値観があっていいと思うし、このやり方じゃないとおかしいなんて1mmも思わない。
ただ、僕はエンカントのやり方が好きなだけ。
エンカントにいる選手が好きなだけ。
余談ですが…
JrもJrユースもユースも僕がバスで遠征に連れていく時に、よく前の席から埋まっていく。
Jrはよくあることかもしれないけど、Jrユースとかユースになるとみんな後ろにいっちゃうのにウチの選手は運転席の横とか後ろに座る選手が多い。
これって結構嬉しいこと。
移動中に雑談しながら目的地に行くから、バスの中も楽しませてくれる良い時間。
話を元へ戻すと…
これから選手達がどんな風に育っていくかなんて誰にもわからない。
でもこれだけは言えるのは「大人になって働き始めたとき、物凄く大きな差を持って人生を歩んでいける」ということ。
色んな考え方があっていいんだけど、僕はやりたいことをして生きていくということが1番世のため人のためになるということを知っている。
なぜならやりたくないと思って働いているサービスを受ける人がいるから。
2024年度は長島コーチが公務員を辞めて、エンカント専属スタッフに就任。
すんごい決断。
だから信頼できるし頼もしい仲間だと思える。
同じ様な価値観だから一緒に夢を叶えられる。
特にJrは大きく舵を切って「僕達が好きな選手、僕達のことを好きだと思ってくれる選手以外は離れてください」とお伝えした。
色んな理由があるのですが、僕達は「お前のことが好きだ!」と思える選手のことはより良くできるし良くなっていきます。
しかし、そうではない選手をより良くすることはできない。そこに嘘をつきたくないというのが本音であり本心。
奇跡的にご縁をいただいた方でも、僕達の考え方や価値観が合わないということは僕達の選手ではなく、違う指導者の選手なんですね。
違う指導者の選手を奪うことは僕達はしたくない。
僕達は選手を選べる立場だし、選手達も僕達を選べる立場。
「相思相愛」これがより良くなる絶対条件。
これがエンカントの考え方であり価値観。
薄っぺらい表面上のお付き合いはしたくない。
なぜなら選手がより良くならないから。
それで選手が減っても別に構わない。
僕達は大好きなことを仕事にしているから、嘘はつきたくない。
少子化だー!
なんて言われている現代社会。
沢山のサッカークラブが潰れていく中、僕達はワクワクドキドキしながら夢を実現させていくと思います。
今いる選手と保護者の方々もこれからご縁をいただく選手と保護者の方々の一役に立てるよう、僕達はベストを尽くして指導させていただきます。
今日のU-18リーグは負けたんですけど、エンカントとして大きく大きく前進した1日でした。
ちゃんちゃん。